2013年3月26日火曜日

新卒者研修

昨晩、旅から戻ったら桜がもう咲いているのに驚きました。
京都のこの季節が大好きでなるべくこの時期は、沢山見て回りたいです。


その櫻咲く中、本日より今年春入社の新入社員に対して研修を行います。


採用チームや内勤スタッフの頑張りで一年以上かけてフォローした結果が今日の研修なので
本当に嬉しいと同時に会社や彼らの将来をかけてたスタートの日なので非常に緊張します。
今朝は四時半ごろには目が覚めてしまいました。(笑)


新卒、中途採用含め未経験から営業のプロに育てることで、会社の理念や方向性を
理解した仲間で会社を作って行く事を目指しています。


最近の採用現場で感じるのは、若者のニーズとして数字に追われる仕事より、
コンサルや人事などの部署につきたいと希望を出す人が多いように感じます。
忙しくして稼ぐより、自分のペースでストレスが少ないと思われる仕事でボチボチ
の方が良さそうという幻想(実際にはどの仕事も厳しい)かもしれませんが・・
確かに営業職はメンタル面、体力面ともに厳しいです。(きっぱり)
そのため、ニーズが高いのに人気がありません。


私たちの方針は、社員の暮らしを守るということは、何があっても必要とされる人材に育成するしかないと考えており、営業、販売のプロとして活躍し、将来スペシャリスト、マネージメントで成功できる人材を実践において育てていきます。
全員が業界未経験から、知識や技術を学び、目標を達成する、決めたことをやりきる人材になることで自身や家族、組織を守れる人材になれます。


もう一つ大切なことは、未来のニーズは変化しますから、ニーズを受け入れ対応できることも非常に重要です。一つの商材で成功したことで他のことに取り組めなくなることが良くあるのですが、
変化の速いこの時代では、商品、サービスの寿命は短くなっており これから求められるサービスや商品を顧客の代わりに勉強し、最も喜ばれる形で提供できれば営業で困ることはないからです。


こうした努力がお客さんに喜んでもらえ、成果としてはっきりわかることがセールスマーケティングの楽しい所です。


これから仕事を選ぶ人も厳しい世界な分得られるものは非常に大きいので
何か感じたら是非チャレンジしてください。

お待ちしています。






2013年3月8日金曜日

イノベーションについて

やっと春らしい先日、先輩のお誘いで一橋大学イノベーション研究センター
 米倉誠一郎先生の講演に参加させてもらいました。


講演の内容は 過去二十年で日本の一人当たりのGDPが3位から17位に後退したこと
から始まり、テレビや携帯市場で韓国企業にこれだけの差がついてしまっているのかを
つかみやすい数字を交えて教えてもらいました。


日本のメーカーが日本仕様にこだわり、世界で負けるのは日本は経済大国であるために
他の国に行かなくても十分な利益を見込めるからであることは知られている話だが、
その結果どれ位サムスンとシャープに差がついているのかは数字では掴んでいなかったので
正直驚きました。

ざっくり サムスン2億題に対して シャープ800万台程度とのこと
テレビや携帯電話は沢山作るほど生産コストが下がるため競争力が高まり 追従できないレベルになったことでサムスンが続けてきたグローバルに展開しシェアを抑えることこのこの産業での定石であり、成功要因であることがよく理解できました。




「馬車を何台繋いでも機関車にはならない」

この言葉をどうとらえるか?

我々は日々生産性を高める会議を重ねているが、どうしても過去の実績や経験に
照らし合わせて物事を考えるため全く知らない人が見れば大きな改善余地があるケースであっても当事者は気付かないことがよくある。

イノベーションを起こすには

1.新しい製品の導入
2.新しい生産方式
3.新しい市場の創造
4.新しい原材料
5.新しい組織の導入

が考えられ、新しい市場の創造には「女子会」や「JIN](眼鏡をかけない人に眼鏡を売る)
のお話をされ、新し組織の導入には随分古いが タケダが「プラッシー」というドリンクを
酒屋に卸そうとしたが、既にライバル会社 三ツ矢やキリンに抑えられていたため
米屋に狙いを定めて販売網を構築したお話をされた。


そしてイノベーションを起こすには 「創発的破壊」が必要であり、
そのために必要なのはカリスマではなく、目の前にある情報を処理できるプロフェッショナル
であると。

松下幸之助さんが
「3%のコスト削減は出来ないが30%なら出来る」
と言われた事に触れ

工夫や調整ではなく、「創発的破壊」こそ 組織にイノベーションを起こせると
教えてくださいました。

今回の公演で
主力事業に代わる、新事業を立ち上げることもイノベーションであるが
既存事業にも過去の成功体験を捨てることでイノベーションを起こす余地が
あることを発見しました。

来期の計画を進める今こそ 社員の知恵と情熱で未来を創造していきます。


最後に先生はこれからは当然、海外に目を向けないわけにはいかない、中小企業であっても外側に目を向けることは必ずやるべきだと思う一方、日本は依然経済大国であり消費だけで300兆円もあるので無視しないで取りに行くべきであるとも述べられました。



最後に米倉先生、ご招待してくださったEOの皆様 鈴鹿さん
ありがとうございました。