先日、メディアウォーズフィリピンを訪問しました。
フィリピンは実態以上にイメージが悪いことが原因で投資が後回しになっているが
開発先としては非常に有望で将来的には大きなマーケットとしても期待できるとのこと。
今日、フィリピンの人口は9700万人、人口は年間3%弱ずつ増え続けており、日本の人口を超える日も遠くない。若い層が多いことも今後の成長が期待できる。
GDPのASEAN比較
<2010年名目GDP比較>億㌦ <2010年一人あたりの名目GDP比較>㌦
国名 | GDP | 国名 | 一人当たりGDP |
中国 | 57,451 | シンガポール | 42,653 |
インド | 14,300 | マレーシア | 7,755 |
インドネシア | 6,951 | タイ | 4,621 |
タイ | 3,126 | 中国 | 4,283 |
マレーシア | 2,190 | インドネシア | 2,963 |
シンガポール | 2,174 | フィリピン | 2,011 |
フィリピン | 1,891 | インド | 1,156 |
ベトナム | 1,020 | ベトナム | 1,060 |
一人あたりのGDPが概ねの平均所得と考えるとASEAN諸国でシンガポールが飛びぬけている。
フィリピンの所得は中国の約半分であることがわかる。
双方ともに見解が一致していたもう一点は マーケットとしての期待はベトナムと共に
まだできないがオフショア開発(海外での生産、開発)については人件費からみても相当魅力的であるとのこと。
フィリピンの最低賃金は月給10000ペソ=約18000円である。
中級の管理職でも4,5万円。
特筆すべきは、フィリピン人の語学習得能力は素晴らしく、殆どの人がタガログ語と英語の二か国語を話し、中華系の人は三か国語を話せる。
国民の10%が海外で就労しており、海外へ出ることへの抵抗も少ない。
全世界の船員の20%はフィリピン人であり、海賊に人質になるのがフィリピン人が多いのはその為であることに非常に驚いた。
MW社は日本企業から依頼を受けたイラストデザインやシステムの開発をマニラで行っている。
残念ながら企業秘密にあたることはかけませんが、日本の顧客のニーズを反映させるためのノウハウ、日本人からフィリピンスタッフへ意図が正確に伝えるためのナレッジが本当に素晴らしい。現地スタッフに日本語教育を全くしていないのに関わらず標準化に成功していることに大変驚きました。
来期以降の新事業の開発にあたり、MW社との連携も視野に入れていきます。
メディアウォーズの皆様本当にお世話になりました。